「ま いっか!」までの5ステップ

このブログのタイトルは まいっか☆いとうるか です。
“まいっか” は「まぁいいか」の口語(話し言葉)ですが、言い方によって印象が変わります。肩を落とし、ため息交じりに言えば「しょうがない、諦めよう…」というネガティブなものになり、上を向いて高いトーンで言えば「よし!なるようになるさ!」と、未来に向かって背中を押してくれるポジティブな言葉になります。
このブログの管理人 なかちゃん は、この言葉を後者の意味合いで使います。このことから、わたくし いとうるか の名前の前に ブログのタイトルとして取り入れました。

ヒッチコック監督の米国映画「知りすぎていた男」の主題歌には『ケセラセラ』という題名が付いています。なかちゃんは色々な判断に迷ったとき、歌のさびの部分「ケ~セラ~セラ~ Whatever will be, will be~♬」を頭の中で歌っています。このケセラセラという言葉はスペイン語の「Lo que será, será」、英語では「Whatever will be, will be」という意味で「なるようになるさ」と解釈されることが多く、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
また、禅語には『行雲流水(こううんりゅうすい)』という言葉があります。空を行く雲や流れる水のように、物事に執着せずありのままを受け入れ、自然の流れに身を任せて行動することをたとえています。
『ケセラセラ/行雲流水』いずれの言葉も、今の状況を受け入れ流れに身を任せるということから、受動的な意味に受け取られがちですが、本来はもっと深く、能動的な意味があると思っています。成り行き任せの投げやりな心持ちではなく、むしろ 『人事を尽くして天命を待つ』 という意味を含み、自分の人生は自分で切り拓くものであると伝えているのではないでしょうか。
なかちゃんも「ま いっか!」と口にするときは、そんなイメージを持つことで それまでの自分を認め、前を向く力に変えています。

言葉には魂が宿るとされ、それは『言霊(コトダマ)』と言われます。アスリートの方や受験生など、たとえ困難な状況であっても「自分ならやれる」「成功する」と声に出して言うことで、これまで努力し培ってきた能力以上の力を発揮することがあります。これは言葉による暗示効果で、まさにコトダマのちからです。
わたしたち人間の意識は、意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)からなり、その90%が無意識と言われています。不安や迷いがある時それは無意識の領域に根付き、行動を制限する要因になってしまいます。制限下では本来持っている能力を発揮することができず、望む結果は得られません。その結果から不安や迷いは更に強化され悪循環に陥ります。
そんな『負のスパイラル』から抜け出すためにコトダマがあります。「一生懸命やってみたけど失敗した…」と嘆く時、「これは失敗でなく経験だ!」と思えるおまじないとして「ま いっか!」はとても効果があり、そこに本当の意味があります。
この「ま いっか!」は、自分に対してはもちろん 他者に対して向けられた時にも、寛容であたたかな眼差しのサポートになります。失敗を責めるのではなく、経験を積んだ証として称賛する言葉となり、互いを受け入れ癒やす効果さえあるのです。

今でこそ自分にも他者にも労わりの気持ちを持てるようになった なかちゃん ですが、ここに至るまでは たくさん自分を傷付け、他者も傷付けてきた過去があります。
なかちゃんが「ま いっか!」に至るまでの人生のステップはこちら。

ひとつのステップを歩んでいるときは、小さなデコボコはありながらも、永遠にこの状態が続いていくような気がします。でもその先で『大きな壁』にぶつかります。その壁を乗り越えなければ先へは進めません。何とか超えたその先には、ひとつ上のステップが広がっています。そしてまた歩き出し また乗り越え…こうして、人生は一段ずつ進んでいきます。
今 なかちゃんは5つ目のステップにいます。きっとまだこの先に6つ目のステップがあるでしょう。だとしたら、その前にもう一つ乗り越えなくてはならない壁が出現するのだと思います。それがいつ現れるのか、どのような壁でどれくらい高いものなのか…それはまだ分かりません。
でも「ま いっか!」を手にした今の なかちゃん なら、きっとどんな壁もケセラセラと歌いながら飛び越えていきます。
コトダマのちから を信じて。