ごきげんよう。 いとう るか です。
『まいっか☆いとうるか』
13回目の投稿となりました。
前回は このブログのタイトルの由来や
なかちゃんが「ま いっか!」に至るまでの
人生の5ステップなどについてのお知らせでした。
前回の投稿はこちら ⇓
よく「第二の人生」とか言うじゃん?
人生の大きな転機があった時に良く使われる言葉ね
そうそう。調べてみたら、特に “仕事人生” が終わるタイミングで使われるみたいだね。「これからは第二の人生を楽しみます」とか
仕事中心の生活からそれが無い生活になるのだから、全く違う人生という感覚になるかもしれないわね
今まさになかちゃんもそんな感覚!
定年退職じゃないけど(笑)
でもさ、前回これまでの自分の人生を『5つのステップ』で振り返ってみて、なかちゃんの場合もう「第五の人生」って感じがしてるんだよね~
5段階目だから?
そーそー 自分ではね。他の人とは感覚が違うかもしれないけど…結婚して親元を離れたことは大きな転機だったし、子どもが産まれて子育てしながら働いたことも、役割が増えてなーさんとの関係が大きく変わったことも、どれも生活スタイルが一変した『大きな転機』だったもん。それって人によってタイミングは違うし、その先も人生の転機はあるかもしれないじゃん?
そうね。未来の転機はわからない
だよね。自分が『その時』をどう捉えるかってことだと思うんだよね
じゃあ今日のお話は?
『人生の転機』について復習しよう!
なかちゃんは、これまでの5ステップ一つひとつが『人生の転機』であると捉えているようです。第二の人生というキーワードから『転機』という言葉について、いろいろな視点で例を挙げながら考えてみたいと思います。
目次 閉じる
転機(トランジション)
転機(トランジション)とは、今ある状態から別の状態に移るきっかけのことで、『人生の転機』や『事柄における転機』など大きな変化により分岐点となるタイミングのことです。たとえば、進学や就職、転勤や異動、昇進や退職といったキャリアの変化はもちろん、結婚や離婚、自分自身や家族の病気なども転機となる“ライフイベント”と言えます。
転機の捉え方は色々です。人の発達論的な視点もあれば、その人独自の出来事として捉える場合もあります。
色々な考え方
ブリッジズ(Bridges,W.)というアメリカの心理学者が提唱したモデルです。ブリッジズは、転機を『危機』として捉えました。そして転機とは“何かが始まる時”ではなく“何かが終わる時”であるとして、これを3ステップに分けて考えました。
ステップ1では、まず過去を受け入れ決別することが大切です。ステップ2では、これから飛び込む新しい世界に向けて積極的に気持ちを向けることが重要になってきます。この2つのステップを自分自身が納得して進んでいくことで、ステップ3に繋がっていきます。そのためにはじっくり自分と向き合い、傷付いた自分を癒やす時間も必要なのです。
同じくアメリカの心理学者であるシュロスバーグ(Schlossberg,N.K.)は、まず転機を次の2つに分類しました。
そしてこの転機に対処する方法として、次の4つのリソース(資源)を点検し、強化する『4Sモデル』を提唱しました。
たとえば、急に夫の転勤が決まって引っ越すことになったとしましょう。それは予期していなかったことが起きたということなので、“イベント”として捉えることが出来ます。また、昇進すると思っていたのに自分ではなく同期が昇進してしまったという場合は、予期していたことが起きなかったということなので、“ノンイベント”ということになります。
転機が訪れた時は混乱して冷静に考えられなくなってしまうものです。この4Sモデルに沿って分析してみると、自分にはどんなリソースがあるのかそれとも足りていないのか、あるいは誰かに頼ることで解決する方法があるかもしれないと、落ち着いて対応できるかもしれません。ひとつのツールとして活用してみてはいかがでしょう。
ロンドンのビジネススクールの教授ニコルソン(Nicholson,N.)は、特に職業人としてのキャリアについてこのモデルを提唱しました。
第1段階: 準備 …新しい世界に入る準備段階
第2段階: 遭遇 …実際の職務でその状況に直面する段階
第3段階: 順応 …徐々に仕事や人間関係などの状況に馴染み役職にも順応する段階
第4段階:安定化…職務にも慣れて落ち着いていく段階
ニコルソンは、この第1段階から第4段階のサイクルをぐるぐる回り、くり返すほど人は成長するとしました。この考え方は、仕事だけでなく他のライフイベントに当てはめて考えてみても良いと思います。
たとえば、好きな人ができたとしましょう。初めはその人がどんな人かを知るために、好みや苦手なことなどを色々質問してみます。そして食事やデートの場面で、実際にその人の価値観に触れることになります。お互いに理解し合いながら一緒に行動することに馴染んでくると、晴れて付き合うようになり関係性は落ち着いてくる…といったところでしょうか。馴染まなかった場合は、お別れしてまた新たな出会いを求め、このサイクルをくり返すことになります。
ではどうする?
転機とひと言に言っても、その人にとっては耐えがたい瞬間を迎えることもあるでしょう。大切な家族や友人を失った時は、心の傷が癒えるまでにはとても長い時間が必要になります。それでも、今生かされている自分は何をすべきか、これからの自分はどうあるべきかを考える作業に向き合わなければならないこともあります。そんな時は、今回挙げた考え方を参考にしながら、『文字』にして書き出してみてはいかがでしょう。『書く』という作業は、『頭の中にある思考を取り出して客観的に見る』ことに他なりません。「もうおしまいだ」と主観的になりがちな今を、「本当におしまいなのか?まだ何か残っているかも?」と状況を俯瞰しながら、自分自身のことも冷静に見ることができるかもしれません。
ゆっくりで構わないと思います。焦らず自分と向き合った先に、薄っすらと新しい道が見えてくるかもしれません。その道を、時には誰かの手を借りながら自分のペースで歩いていけばいいのです。世の中の喧騒など気にせず、自分の世界を作っていきましょう。
尚、アイデンティティの投稿でもお話ししましたが、理論・考え方は様々あります。今回取り上げたどれが正しいということではなく、自分自身がどう捉えるかということだと思います。時代の変化と共にまた新しい価値観も生まれてくることでしょう。
まとめ
今回は、転機に関する色々な捉え方を通して、
対処法など例を挙げて考えてみました。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
まったね~!まったきってね~!